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イエベース住宅会社比較カルテ

旭化成ホームズと一条工務店の違いを比較

比較表でこの2社の値がぴったり重なるのは、断熱等性能等級の「6–7」の行です。保証のほうは「初期保証」の行が出ず、公開されている保証の表記に「構造30年 / 最長60年」と「最長30年 / 条件付き延長」が並ぶ形で、同じ30年という数字が別の意味で入っています。ところがそのどちらも、会社まるごとに掛かっている話ではありません。旭化成ホームズは重量鉄骨とALCのヘーベルハウスに2024年5月発売の木造Asu-hausを足した構えで、表に出ているUA値・C値・耐震はAsu-hausの公称値、保証の枠はヘーベルハウスのものです。一条工務店は木造の注文住宅が中核ですが、こちらもUA値はアイ・スマートのモデルプラン、C値はⅢ地域以南の平均実測値、断熱等級7は主力2商品の標準と、行ごとに出どころの商品が変わります。数字がそろって見える行ほど、どの商品の、どの条件での値なのかを先に合わせてから読んでください。

どちらが優れているかの判定はしていません。数値の対象になる商品やプランは会社ごとに違うので、 同じ条件で出した見積りを比べたものとしては読まないでください。

30秒で分かる違い

  1. 施工できる地域が違う

    旭化成ホームズ
    23都府県展示場145件
    一条工務店
    45都道府県沖縄・高知を除く / 約510拠点

    建てられる場所がそもそも違うので、ここが合わない会社は先に外れます。

  2. 坪単価の元になっている数字が違う

    旭化成ホームズ
    85〜150万円/坪外部参考値
    一条工務店
    50〜105万円/坪外部参考値

    各社の下に、その数字の出どころを書いています。

  3. 構造・工法の書かれ方が違う

    旭化成ホームズ
    木造・鉄骨造
    一条工務店
    木造
  4. UA値の公称値の出どころが違う

    旭化成ホームズ
    0.26W/㎡K / Asu-haus公称 / 断熱等級7 / HEAT20 G3水準を公式訴求
    一条工務店
    0.25W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20 G3 水準 / 公式ZEHページ記載値

    どちらも会社全体の平均ではありません。各社の下に、その値がどの商品・どのプランのものかを書いています。

  5. 保証の年数と延ばし方が違う

    旭化成ホームズ
    構造30年 / 最長60年
    一条工務店
    最長30年 / 条件付き延長

旭化成ホームズ

Asahi Kasei Homes Corp.

旭化成ホームズ株式会社。本社は東京都千代田区神田神保町で、設立は1972年11月です。住宅を専業とする会社で、株主の欄は旭化成株式会社100%です。旭化成ホームズ自体が上場しているかどうかは、会社データからは分かりません。重量鉄骨とALC「ヘーベル」を使うヘーベルハウス(HEBEL HAUS)が主力ブランドで、2024年5月発売の木造Asu-hausがそこに加わっています。会社概要に並ぶ2026年3月期の売上高1兆343億円と、2026年3月末の従業員数12,183名は、どちらも連結での集計です。このページの点数は旭化成ホームズという法人に付いたもので、ヘーベルハウスというブランド1つぶんの点数ではありません。契約書と保証書にどの法人名が入るのかは会社データに書かれていないため、そこは書面で確かめる範囲になります。

会社データ評価5段階中4.8
旭化成ホームズの詳細を見る

一条工務店

ICHIJO Co., Ltd.

株式会社一条工務店。設立は1978年9月で、会社概要には東京都江東区の本社と、静岡県浜松市の浜松本社が併記されています。上場区分は「非上場 / 独立系」です。会社概要には2025年3月期の売上高5,664億円、従業員数約7,100名、資本金2億7,460万円が載っていますが、この3つにはそれぞれ「グループ関連企業を含む」という条件が付いています。株式会社一条工務店という1社の数字ではありません。主要構造の欄には枠組壁工法系と軸組工法系の両方が入り、主要事業の欄には木造戸建注文住宅の設計・施工・販売に加えて、住宅設備や部材の開発・生産も並びます。断熱等性能等級がどこまで標準なのかも、金額が公式に出ているかどうかも、グラン・スマートとアイ・スマート、そしてHUGmeのどれを選ぶかで変わります。点検スケジュールの年次は契約店舗での書面確認が前提だと会社データに書かれています。

会社データ評価5段階中4.6
一条工務店の詳細を見る

共通しているところ、違うところ

両社そろって公開している項目だけを取り上げています。値の出所と適用条件は「項目ごとに並べて確認する」に書いています。

共通しているところ

  • 断熱等性能等級どちらも 6–7同じ数字ですが、対象は別のものです。旭化成ホームズ HEBEL HAUS等級6標準 / Asu-haus等級7 / 2025年1月 戸建全商品 等級6標準化を公表 / 一条工務店 標準等級6 / 主力2商品 等級7 / グラン・スマート / アイ・スマートで等級7標準
  • 設計の自由度どちらも 自由設計に対応

違うところ

「30秒で分かる違い」に出した5件を除いた残りです。

  • 公開されている工法の表記旭化成ホームズ 重量鉄骨 / 木造一条工務店 枠組壁工法系
  • C値(気密)旭化成ホームズ 0.2一条工務店 0.59
  • 耐震旭化成ホームズ Asu-haus 等級3 / 耐風2一条工務店 住宅性能表示制度 等級3
  • 条件付きの最長保証旭化成ホームズ 60年一条工務店 30年
  • 主な商品ラインナップ旭化成ホームズ RATIUS|RD・RATIUS|GR・Asu-haus一条工務店 グラン・スマート・アイ・スマート・HUGme

項目ごとに並べて確認する

両社そろって公開されている項目だけを 13 行並べています。 どちらも公開していない項目と、片方だけの任意項目は、並べても比較にならないので出していません。 数値の下にあるのが、その値の出所と適用条件です。

→ 横にスクロールすると一条工務店の列が見えます。項目名の列は左に残ります。

旭化成ホームズ一条工務店の公開情報の比較表
項目旭化成ホームズ一条工務店
坪単価の目安会社ごとに算出の元が違います。同じ条件の見積り比較ではありません85〜150万円/坪外部参考値50〜105万円/坪外部参考値
対応エリア会社が公開している対応エリアの表記です。展示場・拠点の所在地ではありません23都府県展示場145件45都道府県沖縄・高知を除く / 約510拠点
構造の種別木造・鉄骨造木造
公開されている工法の表記重量鉄骨 / 木造重鉄制震+ALC / Asu-haus木造枠組壁工法系主力商品は2倍耐震訴求
UA値数値が小さいほど熱が逃げにくい。会社全体の平均ではなく、下に書いた商品の公称値です0.26W/㎡K / Asu-haus公称 / 断熱等級7 / HEAT20 G3水準を公式訴求0.25W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20 G3 水準 / 公式ZEHページ記載値
断熱等性能等級会社が公開している表記のままです。「等級6」と「等級6相当」は同じではありません6–7HEBEL HAUS等級6標準 / Asu-haus等級7 / 2025年1月 戸建全商品 等級6標準化を公表6–7標準等級6 / 主力2商品 等級7 / グラン・スマート / アイ・スマートで等級7標準
C値(気密)数値が小さいほど隙間が少ない0.2㎠/㎡ / Asu-haus公称 / 公式公称値 / HEBEL HAUS主力鉄骨は非公表0.59㎠/㎡ / 平均実測値 / Ⅲ地域以南 / 公式気密ページ掲載
耐震会社が公開している表記のままです。「等級3」と「等級3相当」は同じではありませんAsu-haus 等級3 / 耐風2許容応力度計算を公式リリースで明示住宅性能表示制度 等級3主力商品で耐震等級3 / 2倍耐震訴求
公開されている保証の表記会社ページに載っている文言そのままです構造30年 / 最長60年最長30年 / 条件付き延長
条件付きの最長保証延長には所定の点検と有償のメンテナンスが要ります。対象の部位も条件も会社ごとに違います60年30年
主な商品ラインナップRATIUS|RD・RATIUS|GR・Asu-hausグラン・スマート・アイ・スマート・HUGme
設計の自由度自由設計に対応自由設計に対応
情報の確認日2026年7月28日2026年7月28日

坪単価と価格の出し方

旭化成ホームズは85〜150万円/坪、一条工務店は50〜105万円/坪と公開されています。表示上の数値が重なるのは85〜105万円/坪の範囲で、幅は約20万円/坪です。ただしこれは数字の見た目が重なるというだけで、予算に合うかどうかの判定にはなりません。同じ条件で見積りを取ってから比べてください。

どちらの数字も外部参考値です。会社が見積りとして出した金額ではなく、同じ条件で算出されたものかどうかも公開情報からは分かりません。

旭化成ホームズの価格の出し方

外部参考値の坪単価レンジ:85〜150万円

  • RATIUS|GR坪100万円〜
  • Asu-haus坪135万円より

一条工務店の価格の出し方

外部参考値の坪単価レンジ:50〜105万円

  • HUGme本体1,490万円〜
  • HUGme fam W本体1,630万円〜

このほかに、公式ページで金額を出していない区分が1件あります。

対応エリアの重なり

旭化成ホームズは23都府県、一条工務店は45都道府県と公開しています。旭化成ホームズは件数だけを公開していて都道府県名が分からないため、このページでは重なる地域の具体名を書きません。建築地が対象に入るかは直接確認してください。

旭化成ホームズの表記に添えられている「展示場145件」は拠点や展示場の数で、施工できる地域の広さではありません。

断熱・耐震・構造

値の性格は会社ごとに違います。特定の商品・プランの公称値のこともあれば、 全棟実測の平均のこともあります。その値が何のものかは「項目ごとに並べて確認する」に書いています。

UA値

旭化成ホームズ
0.26W/㎡K / Asu-haus公称 / 断熱等級7 / HEAT20 G3水準を公式訴求
一条工務店
0.25W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20 G3 水準 / 公式ZEHページ記載値

断熱等性能等級

旭化成ホームズ
6–7HEBEL HAUS等級6標準 / Asu-haus等級7 / 2025年1月 戸建全商品 等級6標準化を公表
一条工務店
6–7標準等級6 / 主力2商品 等級7 / グラン・スマート / アイ・スマートで等級7標準

C値(気密)

旭化成ホームズ
0.2㎠/㎡ / Asu-haus公称 / 公式公称値 / HEBEL HAUS主力鉄骨は非公表
一条工務店
0.59㎠/㎡ / 平均実測値 / Ⅲ地域以南 / 公式気密ページ掲載

耐震

旭化成ホームズ
Asu-haus 等級3 / 耐風2許容応力度計算を公式リリースで明示
一条工務店
住宅性能表示制度 等級3主力商品で耐震等級3 / 2倍耐震訴求

構造の種別

旭化成ホームズ
木造・鉄骨造
一条工務店
木造

公開されている工法の表記

旭化成ホームズ
重量鉄骨 / 木造重鉄制震+ALC / Asu-haus木造
一条工務店
枠組壁工法系主力商品は2倍耐震訴求

保証とアフターサービス

旭化成ホームズ

  • 構造30年 / 最長60年構造耐力上主要な部分の初期保証30年、防水保証も初期30年。所定の点検・必要な有償補修を実施することで最長60年まで延長します。設備保証は10年で運用しています。
  • 60年無料定期点検2019年に開始した60年無料点検を運用。1年・2年・5年・10年の節目点検に加え、長期点検制度として60年目までの定期点検を継続し、ヘーベリアンセンターとヘーベリアンネットで対応窓口を提供します。

節目:0年 引渡し / 1〜5年 定期点検 / 10年 設備保証満了 / 定期点検 / 30年 構造・防水 初期保証満了 / 60年 構造・防水 最長保証 / 60年無料点検

一条工務店

  • 最長30年 / 条件付き延長公式アフターサポートは「安心30年長期保証」を掲載し、15年目の無償点検で有償メンテナンスが必要と認められる工事を受けられると、最長30年目まで保証を延長できると案内しています。無条件の初期保証の年数は公式に明示がなく、短期保証は商品によって期間が異なると記載されています。対象部位・免責事項は保証書で書面確認が前提となります。
  • 定期点検 / シロアリ予防 / フィルター10年無償定期点検・シロアリ予防工事の無償実施、ロスガード90のフィルター10年分無償提供を公式に掲載。点検スケジュールの年次は中央公式で明示確認に至らず、契約店舗で書面確認が前提となります。

節目:0年 引渡し / 10年 フィルター10年分無償提供 / 20年 定期点検 / シロアリ予防 / 30年 条件を満たした場合の保証延長の上限 / 50年 長期メンテナンス運用

上に出ているのは、各社が公開している保証の枠組みです。一条工務店は、 対象部位の内訳と有償メンテナンスの中身を「保証書で書面確認が前提」としていて、 会社ページの範囲では部位ごとの内訳までは分かりません。 延長のときに必要になる工事の仕様・個別の金額・免責の範囲は、どちらの公開情報にも書かれていません。 契約前に保証書で対象と条件を確認してください。

商品と設計の自由度

旭化成ホームズの主な商品

  • RATIUS|RD / ラティウス アールディー
  • RATIUS|GR / ラティウス ジーアール
  • Asu-haus / アスハウス

一条工務店の主な商品

  • グラン・スマート
  • アイ・スマート
  • HUGme

設計の自由度は 旭化成ホームズ 自由設計に対応一条工務店 自由設計に対応 と公開されています。

条件別に候補を残しやすいのはどちらか

総合的にどちらが良いかは決めていません。優先する条件を先に決めたときに、公開情報のうえで候補として残しやすいのはどちらか、という整理です。

  • 建てる場所が決まっている

    旭化成ホームズは23都府県、一条工務店は45都道府県。公開表記は一条工務店が「沖縄・高知を除く」。建築地が対象に入るかで候補が絞られます。ここが合わない会社は、ほかの条件を見る前に外れます。

  • 予算の上限を先に決めている

    坪単価の目安は 旭化成ホームズ 85〜150万円/坪(外部参考値)、一条工務店 50〜105万円/坪(外部参考値) と公開されています。どちらも一部の商品で公式の金額を出しています。どちらの数字も総額ではないので、この欄だけで候補を絞れるものではありません。

  • 断熱の数値を重視する

    UA値は 旭化成ホームズ 0.26(W/㎡K / Asu-haus公称 / 断熱等級7 / HEAT20 G3水準を公式訴求) / 一条工務店 0.25(W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20 G3 水準 / 公式ZEHページ記載値)。ただしどちらも特定の商品・プランの公称値なので、検討する商品でも同じ値になるかを確認してからでないと、この軸では選べません。

  • 引渡し後の保証を長く見たい

    公開されている保証の表記は 旭化成ホームズ 構造30年 / 最長60年、一条工務店 最長30年 / 条件付き延長 と公開されています。年数だけでなく、延長に必要な点検・補修の内容と費用まで含めて比べないと差が分かりません。

  • 構造の種類にこだわりがある

    旭化成ホームズ 木造・鉄骨造 / 一条工務店 木造。希望する構造を扱っているかで候補が変わります。

旭化成ホームズと一条工務店を比べるときの注意点

  • 比較表に「初期保証」の行はありません。旭化成ホームズ側には初期30年という年数がありますが、一条工務店側に無条件の初期保証の年数が無く、片側だけの行は表に出さないためです。旭化成ホームズは構造耐力上主要な部分と防水がどちらも初期30年、設備は10年で、所定の点検と必要な有償補修を実施すると最長60年まで延長すると会社データにあります。公式のアフターサポートページでは、この長期保証は2017年10月以降にヘーベルハウスの請負契約を締結し、原則として同社所定の定期点検を受けることが条件になると注記されています。一条工務店のほうは、会社データの保証欄が「最長30年 / 条件付き延長」で、公式アフターサポートページの「安心30年長期保証」と、15年目の無償点検で有償メンテナンスが必要と認められる工事を受けられると最長30年目まで延長できるという案内が、その書き方の元になっています。無条件の初期保証の年数は公式に明示がなく、どの部位が対象か、免責事項に何が入るのかは保証書で確かめる前提だと添えられています。同じ30年でも、条件のかかり方が別です。旭化成ホームズの30年は構造・防水の初期保証そのもので、契約時期と所定の定期点検が条件です。有償補修が要るのは30年目より先へ延ばすときです。一条工務店の30年は、15年目の点検で必要と認められた有償工事を受けたときに届く上限として説明されています。年数がそろっていることを比較の材料にしないでください。「条件付きの最長保証」の行には、旭化成ホームズの60年と一条工務店の30年が入ります。60年は所定の点検と同社が指定する有償補修を続けた先の年数、30年はいま書いた延長の上限で、起点も条件も別です。会社データの一条工務店側にある50年は、会社ページ上は「50年 長期メンテナンス運用」で、保証の年数ではありません。

  • 旭化成ホームズの欄にあるUA値0.26、C値0.2、耐震等級3は、木造のAsu-hausの公称値です。表の耐震欄には「Asu-haus 等級3 / 耐風2」と商品名がそのまま入ります。これに対して保証欄の初期30年・最長60年・60年無料点検は、重量鉄骨とALCのヘーベルハウスの枠組みとして公表されているものです。Asu-haus側の公式アフターサービスページは、点検について「お引渡しから30年先まで無料点検」、保証について「10年保証」と書いています。構造と防水は、10年目以降の定期点検と同社が指定する有償補修を受けることで継続する形です。会社データは法人単位でこれをひとまとめにしているだけなので、いま挙げた性能値と保証年数が同時に付く商品がある、とは読まないでください。表の構造欄に木造と鉄骨造が並ぶのも、木造の側がAsu-hausの分だからです。一条工務店側の木造は、会社概要の主要構造では枠組壁工法系と軸組工法系の両方を指しています。

  • 断熱等性能等級の行は、どちらも「6–7」で、表の上では同じ値として並びます。ただし6と7がどこに掛かるのかが違います。旭化成ホームズの6はヘーベルハウス戸建全商品での標準化として2025年1月に公表されたもので、公式リリースには住宅の品質確保の促進等に関する法律の省エネルギー基準地域区分5〜7のエリアが対象で、プランによって等級が変わる場合があると注記されています。7のほうはAsu-hausの値で、発売時のリリースでは0.26W/㎡・K以下という表記に地域区分6・7・8という条件が添えられています。一条工務店の7は2026年4月3日発表のグラン・スマートとアイ・スマートの2商品の標準で、公式のお知らせには販売地域の全都道府県で対応が可能としたうえで、省エネ基準地域区分1から7地域という注記と、建築地やプラン、採用する仕様によっては対応できない場合があるという注記が付いています。6はその他の商品です。同じ「6–7」でも、6と7が掛かる商品も地域も別なので、値だけを見て同じ内容として読まないでください。

  • 点検が無料であることと、直す費用が無料であることは別です。旭化成ホームズは2019年に始めた60年無料点検を運用し、引渡後1年・2年・5年・10年の節目点検に加えて60年目までの定期点検を続けると会社データに書かれていますが、30年目より先へ保証を続けるには、定期点検に加えて同社が指定する有償補修が要ると公式に注記されています。一条工務店の会社データに挙がっているのは、定期点検とシロアリ予防工事を無償で行うことと、換気システムのフィルター10年分の無償提供です。一方で、公式のアフターサポートページでは、防水について同社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事を受けることが、長期保証を続ける条件の1つとして並んでいます。設備の扱いもそろっていません。旭化成ホームズは設備保証10年と会社データにあり、公式では住居部分に設置された設備が10年、その他の設備が2年と区分されています。一条工務店は設備保証年数が中央公式で明示確認に至らずとされています。シロアリ保証の年数、地盤保証の額、24時間365日の窓口の有無は、どちらの会社データでも確認に至っていません。

  • 対応エリアの行は23都府県と45都道府県で、外している範囲の書かれ方も違います。旭化成ホームズは北海道・東北・北陸・四国・南九州・沖縄が対象外と会社データにあり、一条工務店は沖縄と高知で公式対応の明示なしと書かれています。ここで見落としやすいのは、会社が対応している範囲と、表の数値の出どころになっている商品を買える範囲が別だという点です。旭化成ホームズのAsu-hausは、発売時の公式リリースで、販売エリアを東京都城南・城西地区と都下の一部に限り、販売棟数も2024年度は16棟、2025年度は25棟を上限とする限定販売だと公表されています。RATIUS|GRも、発売時の販売地域は関東、東海、関西、山陽の一部、九州北部と公表されています。一条工務店側も、HUGme fam Wが寒冷地専用で、その北海道専用モデルは別価格だと会社データに書かれています。いまも発売時と同じ条件なのかはリリースだけでは分からないので、建築予定地でその商品を建てられるのかを個別に確かめてください。

  • 坪単価の行は85〜150万円と50〜105万円で並びます。この2つは会社が公表した金額ではなく、外部の住宅情報サイトが出している参考値です。数え上げている対象の書かれ方もそろっておらず、旭化成ホームズ側はヘーベルハウス全体をまとめたレンジだと会社データに明記され、一条工務店側は外部参考値とあるだけで、どの商品をまとめたレンジなのかは書かれていません。公式に金額が出ている範囲も違います。旭化成ホームズが発売時のプレスリリースで出しているのは、RATIUS|GRの坪100万円〜と、Asu-hausの坪135万円よりの2つで、どちらのリリースにも税込か税別かは書かれていません。一条工務店はHUGmeを本体1,490万円〜、HUGme fam Wを本体1,630万円〜と公式に表示していますが、これは坪単価ではなく本体価格です。RATIUS|RDや新大地などの主力鉄骨商品も、グラン・スマートやアイ・スマートも、公式の商品ページに坪単価の掲載はありません。坪単価と本体価格という別の軸に、税の扱いの記載もそろっていないので、総額の見積りでそろえてから読んでください。

  • 会社の大きさを示す数字は、集計の範囲も決算期もそろっていません。旭化成ホームズ側は、2026年3月期の売上高1兆343億円も2026年3月末の従業員数12,183名も連結の値で、年間の引渡戸数として挙がっている2025年度10,890戸・2024年度11,878戸も、建築請負と不動産開発を合わせた連結の値です。事業には注文住宅のほかに分譲住宅・賃貸住宅・リフォーム・海外住宅が入ります。一条工務店側は2025年3月期の売上高5,664億円、従業員数約7,100名、資本金2億7,460万円で、この3つには「グループ関連企業を含む」という注記が付いています。棟数の数え方も、片方は連結の引渡戸数と約28万戸のストック、もう片方は戸建注文住宅会社の年間販売戸数での5年連続のギネス世界記録認定とZEHの累計11万棟で、数えている対象がそろっていません。数字の大小をそのまま戸建注文住宅の規模の差として読まないでください。

両社へ確認したい質問

公開情報だけでは埋まらないところです。同じ質問を両社にすると、返ってくる形で比べられます。

  1. この坪単価には、付帯工事費・諸費用・外構は含まれますか。含まれないものを一覧で出してください。

    なぜ聞くか:表に出ている 旭化成ホームズ 85〜150万円/坪(外部参考値) / 一条工務店 50〜105万円/坪(外部参考値) は、どちらも本体価格や参考値であって、総額ではないため。

  2. 検討している商品では、UA値はいくつになりますか。標準仕様ですか、オプションですか。

    なぜ聞くか:公開されている値は 旭化成ホームズ 0.26(W/㎡K / Asu-haus公称 / 断熱等級7 / HEAT20 G3水準を公式訴求)、一条工務店 0.25(W/㎡K / i-smart モデルプラン / HEAT20 G3 水準 / 公式ZEHページ記載値) で、どちらも特定の商品・プランの値だから。商品が変われば同じ値にならない。

  3. いま検討している商品だと、構造と防水の初期保証はそれぞれ何年になりますか。その年数を維持するために受ける必要があるのは、無償の点検だけですか、有償の工事も含みますか。年数を延ばす場合は、何年目にどの工事が必要で、いくらかかりますか。保証書に書かれる商品名と、契約時期による適用条件も書面で見せてもらえますか。

    なぜ聞くか:表に「初期保証」の行は出ず、「公開されている保証の表記」に「構造30年 / 最長60年」と「最長30年 / 条件付き延長」、「条件付きの最長保証」に60年と30年が並びます。片方の30年は構造・防水の初期保証そのもので、2017年10月以降のヘーベルハウスの請負契約と所定の定期点検が条件だと公式に注記され、有償補修が要るのは30年目より先です。もう片方の30年は、15年目の無償点検で有償メンテナンスが必要と認められた工事を受けたときに届く上限だと公式に案内されています。契約時期の条件は会社データに入っておらず、年数だけでは自分の家に何がいつまで掛かるのかが決まりません。

  4. 検討している商品と建築予定地の地域区分では、UA値、C値、断熱等性能等級、耐震等級はそれぞれいくつになりますか。カタログや仕様書に印刷された値で示してもらえますか。引渡し前に気密を実測しますか。

    なぜ聞くか:旭化成ホームズの0.26・0.2・等級3はAsu-hausの公称値で、保証欄の商品とは別です。一条工務店の0.25はアイ・スマートのモデルプラン、0.59はⅢ地域以南の平均実測値です。断熱等級も、片方は地域区分5〜7とプランの条件付き、もう片方は地域区分1から7地域で建築地・プラン・仕様の条件付きと公式に注記されており、会社の代表値をそのまま自分の家の値として読めないため。

  5. 建築予定地はその商品の販売エリアに入っていますか。棟数や地域を限った販売ではありませんか。そして、契約書と保証書に印字される会社名は何になりますか。

    なぜ聞くか:対応エリアは23都府県と45都道府県で、外している範囲の書き方が違います。そのうえ旭化成ホームズのAsu-hausは発売時に販売エリアと販売棟数の上限が公表され、RATIUS|GRも販売地域が限られていました。契約の相手になる法人は、どちらの会社データにも書かれていないため。

  6. 見積りは坪単価ではなく総額の内訳で、税込か税別かを明記して出してもらえますか。どの設備と仕様までが標準に含まれ、どこからがオプションですか。

    なぜ聞くか:表の坪単価はどちらも外部の参考値です。公式に出ている金額は、片方が発売時の坪単価で税区分の記載がなく、もう片方は規格型商品の本体価格で、軸そのものが違います。一条工務店側は、標準仕様が充実している分、設備や窓、外観、寸法のところで商品ごとの制約が出ることがあると会社データにあり、要望をリストにして可否を確かめるのが前提だと書かれているため。

この2社以外とも比べる

比較表では最大4社まで並べられます。会社を入れ替えても、項目はこのページと同じです。

出典と確認日

このページの数値は、下の会社ページに掲載している公開情報から取っています。数値の元になった各社の公式ページは、会社ページの出典欄に記載しています。

このページの情報は2026年7月28日時点のものです。掲載後に各社が内容を更新している場合があります。

会社データ評価は、各社が公開している情報を同じ基準で整理・採点したものです。採点方法を見る